猫の飼育方法

 

◆室内飼育のポイント◆

 飼い始めから外に出さないようにするのが重要です。猫の安全確保、そして地域への迷惑を防止するためです。

 

 専用のトイレ・ツメ砥ぎなどの設置。紙やおから等の猫砂を用意。1度覚えると粗相はほぼしません。キャットタワーにツメ砥ぎがあるものが便利です。

 

 垂直運動のできる立体的な場所の確保。キャットタワーの設置や壁に猫用のステップを打ち込むなど工夫をお願いします。

 

 発情中のオスのスプレー行為や鳴き声などの防止の為の避妊去勢手術の実施。一般に言われる発情期だけではなく、室内飼育のオス猫は、通年発情していますので毎日何度もスプレー行為をし、昼夜を問わず鳴き続けます。繁殖家でなければ、避妊去勢をしないととても耐えられないレベルです。


 ワクチン接種を必ず年1受けて下さい。生後1ヶ月頃までは母猫の初乳から抗体をもらいます。8週齢頃に免疫力がなくなるので第1回目のワクチン接種をします。それから34週間で第2回目のワクチン接種をします。免疫の強化の為に追加ワクチン接種は年に1回を必ずお願いします。

 

 先住猫が居る場合は、最初の1週間は顔を合わせずに違う部屋にした方が好ましいです。焦らずに少しずつ慣らしてあげて下さい。ケージ越しに顔を合わせても「シャーッ!フーッ!」と威嚇しなくなれば大丈夫です。意外と早い場合もあり、相性によります。すぐに諦めずに長い目で様子を見ていると、気がつけば仲良くなってグルーミングし合っていたりします。

 

 よく「猫は孤独を愛する動物で1ネコで居ても平気。むしろテリトリーが守られ幸せ。」などとおっしゃる方がいますが、1頭で飼うよりも多頭飼育の方が好ましいです。ネコ同士でじゃれ合い、噛まれて痛い事や爪で引っ掻くと相手が怒る事などを覚え成長していくからです。「飼い主の手や足を噛む癖が治らず困る。」との声もよく耳にしますが、これも1ネコで飼っていると、どれぐらいの強さで噛んでいいものか分からないからなのです。多頭ですと、学習もしますし、追いかけっこ(大運動会と呼ばれます)もとても楽しそうです。寄り添い合い眠っている姿にも癒されますし、爆笑モノの思わぬ団体技を見せてくれたりして笑いが絶えません。多頭飼育はオススメです。

 

 猫は犬と比べると病気を余りしないと言われていますが、何かがいつもと違う?と違和感を覚えた時には、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。早めの治療ですぐに治る病気も手遅れにより慢性化してしまう恐れがあります。言葉は話せませんが猫ちゃんからのSOSは必ずありますので、嘔吐はないか、排泄物はおかしくないか、発熱はないか、などなどチェックし、安易に大丈夫だろうと判断せずに助けてあげてください。

 

 大切な家族の一員として、自分の分身として、あたたかく迎えてください。その一生に責任を持ち、共に楽しく過ごしていただきたくことをお約束願います。